世界の教育に比べて日本の教育ってどうなん?

教育

英語教育に携わって約20年。保育士、幼稚園教員、小学校教員免許を持ち、教育の専門家として子どもの成長に寄り添い、英語教育を進めてきました。そんな私の英語教育がメインの、教育について書いてあるブログです。

最近では不登校や教育移住などが増え、教育が昔よりも多様化しています。
日本の学校教育について疑問を持つ保護者も多くなりました。

「教育」について、教育業界にいる人だけでなく、保護者や子どもたち自身がもっと興味を持つことでより良い教育が作られると思います。
なので、「教育」について興味を持つ保護者が増えたことはとてもいいことですよね。

ただ、海外の教育をただ持ってくる、海外に移住して教育を受けるなど日本の教育を全否定するのは私は疑問を持っています。

このトピックに関しては書く事がたくさんあるので、まずは日本の教育について書かせていただきます。

☑ 日本の教育に疑問を持っている。

☑ 海外の教育が素晴らしい!!と思っている。

そんな保護者の方に読んでいただきたいブログです。

私が本やセミナー等で知った情報や、現地に住んでいる友人から聞いた、知る限りの諸外国の教育を少しご紹介いたします。
個人的な見解が含まれていることを知った上で読み進めてくださいね。

日本の教育のいいところと課題

基本的には私は日本の教育は素晴らしいと思っています。
ただ、時代の流れが急速で、その変化には対応しきれていないところが多く、課題は少なくはありません。

日本の教育のいいところは大まかにこの4点。
・知識を伝授するシステムとしては本当に素晴らしいのが日本の教育。
・人間のベースを育てることにとても丁寧。
・教育格差が諸外国に比べ少なく、識字率が高い。
・設備が整っている。

日本の教育の課題としては大きく3点
・先生も子どもも心の余裕が少なく、考える時間の不足
・共働きの増加や情報過多で保護者の質の変化
・学びの多様性

少し内容を書かせていただきます。

日本の教育のいいところ4つ

知識を伝授するシステムとして素晴らしい

日本にある公立小学校がいくつあるがご存知ですか?

全国に約2万校あるんです。

そんな数の学校が、基本的にはどこに行っても高い水準の教育を提供しています。

これは本当にすごいことです。


カリキュラムを作ったことのある人はわかると思いますが、カリキュラムを作るって本当に大変なんですよ。

本当、この学生指導要領、カ

人間のベースを育てることにとても丁寧


道徳の時間や、交通安全、性教育、本当に幅広く教育をしてくれてるのが日本の公教育だと思います。

横断歩道で手を挙げる、お礼をする、マナー、犯罪に巻き込まれないように、デジタル機器の使い方、本当に教育の範囲が広い!

いじめの問題にも先生が寄り添ったり。

海外だとすぐにカウンセラーや専門の方が入ることもありますし、途上国だと女の子に人権そのものがなく、教育の機会さえもらえない国もあったりします。

私たち保護者サイドも、先生にお願いする範囲と、家庭教育の範囲というのは見直しが必要かもしれないですね。

教育格差が諸外国に比べ少なく、識字率が高い。

日本の識字率はほぼ100%ってご存知ですか?

そしてアメリカの識字率はご存知ですか?
実は70%から80%。
ちょっと幅があるのは、いろいろ調べたのですがどれもバラバラで…。

ただ、ここからわかるのはアメリカの教育には大きな格差があるということ。

なぜ識字率の話をするかと言うと、文字が読めないということは質の高い教育も受けるチャンスが低いからです。

途上国に支援物資として粉ミルクを送っても、字が読めないと作れないので、赤ちゃんに飲ませてあげることもできません。
教育は命を守る大切なことなんです。

現在私は、国立大学での留学生のお手伝いとしてパートもしています。
私の周りには国際機関でインターンをしたり、留学するチャンスに恵まれる学生さんがいます。

ただ、彼らも奨学金をもらえるからとはいえ、実費で負担しなくてはいけないところもあります。

そもそも国公立の大学に入学できる学生は、塾にも通う方も多く、やはり親の経済力というところは質の高い教育を受けるにはないよりは可能性が高いのは認めざるを得ません。

それでも、この差と、ハーバードのような世界最高の大学で学ぶ学生と字が読めないような、アメリカの教育の格差に比べると少ないですよね。

設備が整っている

日本の学校には滑り台、ブランコ、鉄棒などの遊具が整備されているところが多いです。
机も子ども達の成長に合わせて低学年用から高学年用まであります。
保健室にはベッドがあったり、トイレも水洗、最近では洋式に変わっているところも多いです。

先日、カナダから来ていた友人を娘の小学校に連れて行きましたが、設備が整っていること、清潔に保たれていること、日本では当たり前のような学校環境に驚いていました。

日本の教育の課題3つ

先生も子どもも心の余裕が少なく、考える時間の不足

本当に先生方も子ども達も多忙です。

私もレッスンプランを作っていますが、本当大変なんです。
小学校の先生なんかは最近の英語を含めると5教科。
さらには体育や家庭科、道徳まで。

本当、毎日どれだけ大変か。

そんな毎日を過ごしながら、保護者対応や子ども達の人間関係等。
「教育」ではないこともこなしています。

そんな先生にこれ以上何を求めるのでしょうか・・・。

もっと子どもと関わるには先生にも余裕が必要だと思います。

そして、子どもたちも学校で勉強、塾にいって勉強、放課後も習い事ばっかり。
ステキなアイデアは「ひま」な時間があってこそです。

大人からみるとムダな時間かもしれませんが、子ども達の成長には欠かせません。

まぁ、そんな風にみてあげる保護者にも心の余裕が必要ですよね。

共働きの増加や情報過多で保護者の質の変化

私たちが子どもの頃って両親がそろっていて、お母さんは専業主婦というのが多かったかと思います。
(読んでる方が勝手に同世代だと決めつけてます(笑))

でも、今の時代は本当に家族の形もいろんな形になりましたよね。
共働き、片親、同性の親も。

ちなみにうちはシングルマザーです。
なので、昔母がしてくれたようにしてあげたくてもできません。

まだ学校はそのあたり配慮が増えたと思いますが、なかなか難しさが残るところもありますよね。

そして、今ではデジタル機器の普及で、先生よりも保護者の方が情報を持ってることも珍しくありません。
ただ、情報は情報であって、実際できるかできないかは違います。

例えば、「フィンランドやオランダの教育がいいって聞いたんだけど、うちの学校もそうして!」と言っても、フィンランドやオランダと、日本の環境が違いすぎてまず失敗します。

いろんな情報を持つことはとても大切ですが、その情報で学校を非難するのではなく、学校の先生と信頼関係を作り、子ども達に最高の学習環境を作ることをお勧めします。

学びの多様性

最近はフリースクールも増えたり、地方にもインターナショナルスクールができたり、オンラインで授業を受けられたりと、本当に多様になりましたよね。
以前だったら公立か私立くらいでしょうか。

私は本来公立が全ての子ども達の受け皿になるべきところだとは思っています。
そしてGrassroots Educationという団体でも活動しています。

まとめ

これは教育に限らずだと思いますが・・・。

まずは今あるものに感謝し、いらないものを手放してから必要な物を加える。そして協力する。

これからの時代は、今まで頑張ってきたこと、詰め込んできたことを整理して、棚卸の時代かと。
そして本質を見極めて必要な物だけを残していく。

今までのようにいい学校、いい会社に入ればいいという時代ではなくなりましたよね。
「教育」についても、もっともっと多くの人が関心をもって考えていく必要がありますね。

お知らせ

Kobe Kids Baseでは、探究学習、STEAM×英語、アウトドア学習の3本柱で、子ども達にグローバルな視点を持てるよう教育を提供しております。

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(もちろん理由がそうでなくても大丈夫)

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