海外教育移住ってどうなの？

英語教育に携わって約20年。保育士、幼稚園教員、小学校教員免許を持ち、教育の専門家として子どもの成長に寄り添い、英語教育を進めてきました。そんな私の英語教育がメインの、教育について書いてあるブログです。

最近は日本の教育に疑問を持ち、海外へ教育のために移住される方が増えています。

☑　教育移住って最近よく聞くけど、どうなの？

☑　日本の教育に不満がある！海外に行こうか迷ってる。

こんなことに興味がある方に読んで頂きたいブログです。

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教育移住ってどう？？

基本的には「反対派」です。

「基本的には」と言うのには、理由がありますが、99％反対です。

海外に引っ越すことが反対なのではなく、子どもの意見ではない、教育に主軸を置いた海外移住については反対です。

大きな理由はこの３つです。
・親の期待は子どもにとって苦痛。
・将来の可能性を広げるつもりが・・・。
・現地の教育や生活が想像と違う危険性がある。

では、この３つについて説明していきます。

１、親の期待は子どもにとって苦痛

大事な大事な息子、娘だからこそ、「将来こんな風になってほしい！」そう思うのは当たり前。

ただ、子どもは子ども、自分は自分という事は絶対に忘れてはいけません。

私たち保護者の世代では、まだまだ英語を話せる人が多いとは言えません。
そしてこれからの時代は「英語が話せるのは当たり前」って言われると焦りますよね。

そして英語教育に必死になるあまり、子どもに「もっと話しなさい」とか、「英検合格させよう」と変なプレッシャーをかけてしまう事に。

前のブログにも書きましたが、親からの「しなさい」はただただうっとうしくなるのが子ども。
特に小学校高学年、中学生にもなると親の言う事の反対の事をしたり・・・。

もし、親世代の私たちが子どもに何かを頑張ってほしい時は、自分が頑張る姿を見せるのが一番早いです（笑）

どうしたら子どものやる気を出せるかは↓のブログをご覧ください。

２、将来の可能性を広げるつもりが・・・

インターナショナルスクールに進学させたい、海外の教育を受けさせたいと願う保護者のほとんどがこの「将来の可能性を広げてあげたい。」「将来の選択肢を増やしてあげたい。」と言う願いがあっての事かと思います。

ただ、私の周りの多くは選択肢が狭くなってしまったと後悔している方も多いです。

これは時代が変われば変わるものなので、今の子ども達が活躍する時代では価値観が変わるかもしれないので、何とも言えませんが。

例えば、こんなことがありました。
・日本のインターナショナルスクールに進学し、中学、高校と進学する際に、試験が日本語だと何を問われているのかわからない。
・日本語がたどたどしく、コミュニケーションはとれるものの、文章として成り立っていないため、文章問題が書けない。
・帰国子女枠を狙うものの、地方では枠が少なく倍率が高いため、東京の方に引っ越さざるを得ない。
・日本の学校や会社では浮いてしまってなじめない。
・海外では英語を話せる人ばかりで、「英語が話せる」は武器にならず、就職に困る。

こういった事に悩む方が多かったです。

もちろん、今では小学校卒業時に英検３級レベルだと学費免除になったりと、英語教育についてはかなり重要視されているので、社会も変わるかもしれませんが・・・。
現段階では難しさの方が大きいかなぁと思います。

可能性を広げる、選択肢を増やすつもりが逆に可能性を狭くしたり、選択肢を減らしてしまうということも少なくありません。

現地の教育や生活が想像と違う危険性がある

オランダの友人の話ですが、教育移住してきた日本人家族がいるそうで、生活するのもままならない状況にあると聞きました。

例えば、オランダにはもともとかかりつけの医者がいるそうなのですが、その地域のお医者さんはもう患者を受け入れていないそうで、病気になるたびに何時間もかけて病院に行かないといけないそうです。
実際に行ってみないとわからないこともありますよね。

オランダの教育は日本ではいい教育例として紹介されることが多いです。
でも、そんなオランダの教育にもいろいろ弊害があります。
世界の教育についてはたくさん書きたいことがあるので、ブログで書きますね。

隣の芝は青く見えます。
でも、実際行ってみると元の芝の方が青かったこともよくあります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

このような理由で海外に引っ越すことが反対なのではなく、子どもの意見ではない、教育に主軸を置いた海外移住については反対です。

でも、もちろんそんな選択したご家族でも海外移住されて幸せだったご家族、子どもの可能性が広がったご家族ももちろんいます。

つまりは、ご家族がどう教育に向き合うかが大きなカギなのかな？と思いました。

日本にいても幸せになるご家族もいる、充実した教育も受けさせてあげることはできる。
「海外に行く＝しあわせ、充実した教育が受けられる」なのではないという事ですね。

子どもにとって幸せな選択肢が見つかりますように！！！

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